2017年10月23日月曜日

たまごの話。

今日は「たまご」のお話を少ししようと思います。

卵料理というのは、ここ数年トレンドがあって、アメリカで大ブームとか、SNSで話題のとか、いろいろ出てきていると思います。

エッグベネディクトとか、エッグスラッドとか舌を噛みそうな名前の卵料理たち。でもこういうのを見ると一度は作ってみたくなります。

話題になったのはもう1年くらい前でしょうか…「エッグインクラウド」という卵料理をご存知ですか?

こちらはなんとなく読んで字のごとくなので、分かりやすいような気もする、雲のなかに卵があるような、そんなイメージの料理です。

こんな感じです↓



まず、卵を白身と黄身に分けて、卵白に塩コショウをして泡だててメレンゲを作ります。しっかりとしたメレンゲができたら、天板に敷いたオーブンシートの上に乗せ、真ん中をくぼませます。そこに黄身を入れ、220℃のオーブンで5分くらい焼きます。

メレンゲがいい色がついたら出来上がりです。

オーブンシートから外して、トーストに乗せたり、温泉卵のような感覚で丼に乗せたり。トロッとした黄身とサクっとふわっとした白身とのバランスが初めての食感。

わざわざハンドミキサーを出して作るのはちょっと勇気がいるのですが、「なんだコレは!?」とインパクトを与えられる見た目が楽しいです。材料もシンプルですし。



さてさて、卵といえば、一昔前までは「コレステロールが高いから」と、コレステロール値を気にする方は避けていた食材ではないでしょうか。

しかし、最新版の2015年食事摂取基準ではコレステロール値の算定は控えられました。これは、食事からとるコレステロールが、血中のコレステロール値に影響するというはっきりとした根拠が見つからなかったからだそうです。

悪者にされがちな「コレステロール」ですが、体の中で大切な役割を担っていることも事実。昔「高脂血症」と言われていたコレステロール値の異常があり、いわゆる悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やすには運動がとても重要になってきます。

運動していれば、一日に卵を何個も食べていいとか、コレステロール値の高いものをバンバン食べていいとか、そういったことではもちろんなく、むやみやたらに「卵は週に3個まで」とか制限はしなくても大丈夫ですということです。ただし、すでに脂質異常症で治療中の方は医師の指示にしっかりと従うようにお願いいたします。

卵は、どんな形にもなって、和洋中いろいろなものと相性が良く、栄養面でもすぐれていますのでお料理に合わせた形でおいしく調理して食べていただきたいなと思います。

2017年10月10日火曜日

10月10日は何の日。

10月10日と言えば、一昔前までは「体育の日」でした。しかし今は祝日の日付が毎年変わる世の中。今年は10月9日が体育の日でした。

代わりにと言っては何ですが、まあ…企業の戦略としか思えませんが最近はごろ合わせなどで○○の日というのが増えたと思いませんか。

今日も、おそらくいろいろな日として、いろいろな活動がされていたことと思いますが、ひとつ「ほほー」と思ったのが

「あかちゃんの日」

というものです。

何でかなと思ったのですが、あかちゃんがお母さんのお腹にいる「十月十日(とつきとおか)」にかけているようです。なるほどー。あかちゃん用品を販売するお店などでイベントが行われるということでした。

さてさて、そんなあかちゃんですが、小さな体で一生懸命生きています。

離乳食の間はあまりカロリーのことなど深く考えないとは思うのですが、あかちゃんは体重の割にとても多くのカロリーを消費しています。何もしていなくても消費するカロリー「基礎代謝」は生まれた時が一番高くて、だんだんと低下してきます。歳を取ってから、若いころと同じような食事をしていると太ってしまうというのは、基礎代謝の低下が一つの原因かもしれません。


1~2歳の子供は、体重1キロあたり基礎代謝の基準値というのが60近くあります。つまり、10キロの子供で一日の基礎代謝が600キロカロリーということです。

成人女性ですと、同じく体重1キロあたりの基準値が22くらい。50キロの女性なら1100キロカロリー。

10キロの子供の基礎代謝は、5倍の体重の成人女性の半分以上あるということです。単純に体重に比例しているわけではなく、小さな子供にはその消費分のカロリーを補ってあげることが必要です。

とはいえ、離乳食の間、一日のカロリーを計算して食べさせるわけにもいかないので、適量かどうかの判断は、成長曲線に沿っているかどうかを見ていきましょう。小さめでも曲線に沿って増えていれば問題はないとされています。ただし、増えなかったり、減っている場合は、曲線の目安の色からはみ出ていなくても注意が必要です。

幼児食に移行して3歳から5歳くらい、だいたい大人と同じようなものが食べられるようになってからは、お母さんが食べる量の7割くらいと考えると良いと思います。

また、少しずつ乳幼児の食事についてのお話を続けていきたいと思います。

2017年10月3日火曜日

食事は楽しい!

10月に入りました。もうそろそろ、長袖が定番化してくる時期ですね。季節の変わり目は衣服の調節も難しかったりしますが、寒さ対策をして体調管理に気をつけていただきたいと思います。


先日は、あかちゃんの離乳食について、衛生管理のお話をしました。今日も、乳幼児のお話の続きです。

さて、食事というのは本来「楽しい」ものです。もちろん、生きていくために必要なエネルギー源でもありますが、食事は楽しいものだということを知って、お父さん、お母さんも楽しさを共有する。そして母子関係や親子関係が豊かになる。これが離乳食のねらいのひとつです。

離乳食の進め方について、基本的なマニュアルはありますが、個人差があり、もちろんマニュアル通りに全てが進むことはありません。私もそれをよくよく自分で痛感しました。

お母さんがあまり神経質になってしまうと、それが子どもに伝わって、食事の雰囲気を損なってしまうこともあります。これは自分への反省も含め…です。本をみて一生懸命作ったものほど食べなかったのは「食べて~」という見えない圧力があったのかもと、今になって思ったりもします(笑)。

食べる楽しさを体験させて、食べる力を育んでゆく。

この基本を忘れずに、離乳食をすすめていかれたらと思っています。客観的にこんなことは言えても、なかなか当事者にそんな余裕がないというのが本当のところかもしれませんが…。

確かに大変なこともあると思いますが「今日と同じ日は二度とない!」と思って私はどうにか楽しみながらやってきました。あかちゃんの成長スピードは本当に速いです。今日のこの表情、食べ方、明日には(あんまり分からなくても)確実に変わっています。歯もだんだん生えそろってきて、食べられるものも日に日に増え、そして離乳食から幼児食へ移行します。

すりつぶしたり、小さく刻んだり、ただ作るよりは手間がかかると言えばそうなのですが、その小さなひとくちひとくちが、あかちゃんの体を作っています。そう思うと、そんなに割に合わない手間ではないかと思います(笑)。

あかちゃんが健やかに育つように、お母さんやお父さんも楽しく過ごせるように、離乳食の期間も貴重なひとときだと思いがんばっていただきたいと、応援しています!!