2016年11月4日金曜日

アレルギーのこと。

11月になりました。ワケもなくそわそわしはじめる時期…。そして周囲では胃腸炎やら何やらが流行り出してきましたが、みなさん体調はいかがでしょうか。

前回からの続けての乳幼児栄養調査のお話をまた少し。

とても身近になった「食物アレルギー」。様々な食品にアレルギー表示がついているのは、自身がアレルギーの症状を経験したことが無い人でもご存知かと思います。

赤ちゃんの食物アレルギーは発症のほとんどが0~1歳とのこと。適切に対応していけば、3歳までに50%、6歳までに80~90%がアレルギーを起こした食べ物が食べられるようになるといわれています。

今回の調査で、これまで食事が原因と思われるアレルギー症状を起こしたことがある子どもはおよそ15%でしたが、そのうちで医療機関を未受診なのが11%。原因(と思われる)食物の除去や制限をしたことがある保護者は24%で、そのうち42%が医師の指示なしだったということです。

自己判断で、原因(と思われる)食物を除去したことのある人の多さには少しびっくりしました。

「原因食物」を決めるのは医師なので、症状が出たら必ず受診して医師の指示を受けましょう。そのうえで、除去したり、食べられる量を決めたりします。自己判断での除去や制限はおすすめできません。

そして圧倒的に多いアレルギーの原因物質が、鶏卵、牛乳、小麦(のたんぱく質)です。

卵が食べられなくても、かわりに魚、肉、大豆、乳製品などでたんぱく質をとりましょう。卵黄に含まれる鉄やビタミンDは牛肉や魚などで代替えしましょう。

牛乳の場合、カルシウムが不足しがちになるのでアレルギー用ミルクを使ったり、豆類、しらす干しなどで代替えします。

小麦の場合は、おかゆを中心にして副食のバリエーションを広げていきましょう。

そして、加工食品の購入では原材料表示を見て、原因食物の有無のチェックを忘れずに。

逆にアレルギーの原因となることがほとんどないのが、米、じゃがいも、さつまいも、大根、にんじん、かぼちゃなどの野菜。とはいえ、できるだけ新鮮なものを。少量ずつ、最初はひとさじ、加熱したものをあげることから始めましょう。

赤ちゃんにアレルギーの症状が出たら、必ず受診しましょう!
医師の指導のもと、食事を適切に管理すれば、健康的でバランスのよい食生活を送っていくことができます。

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