2016年11月28日月曜日

冬こそフレッシュなフルーツを。

10月の初めのころは半袖で過ごしていたのに、一体いつからこんなにも寒くなったのでしょうか…。雪まで降ってくれたおかげで、真冬の寒さを身を持って感じることができて良かったのかもしれない…そんなふうに思うようにして、気持だけは寒さに負けないと誓う今日この頃です。

だんだん、スーパーでいちごをみかけるようになりました。果物の陳列でけっこう季節を感じているのは私だけじゃないと思います。

今一番売り場を占めているのはみかんでしょうか。柿やりんごも多いかもしれませんね。

まだ肩身が狭そうに並んでいるいちごですが、果物の中ではビタミンCが多く10個くらい食べれば1日に必要なビタミンCが摂れてしまうほどです。

免疫力を高めるためにとりたいビタミンのエース!A、C、E。全部入っている果物のエース(個人的総合評価)。キウイもいちごと似たような栄養評価ができますので、お好みで。みかんも、100gあたりのビタミンCでいくといちごの半分くらいですが、一度に食べられる量が多いのでとてもよいビタミンCの供給源になります。

冬は、夏に比べると野菜も火を通して食べることが多いと思います。そんな中で、手軽に生で食べられる果物は毎日の食卓に欠かせません。

食事というものは、間隔が空きすぎてもよくありません。食事と食事の間、ちょっと小腹がすいたときは絶好の果物タイム!!

ゆっくりとよく噛んで、温かいお茶などと一緒にとれば体を冷やしすぎることもありません。まだまだ続く寒さに負けないために、食べるものからご自分のからだをいたわってみてはいかがでしょうか。きっとからだが喜んで、毎日快適に過ごせるはずです^^

2016年11月20日日曜日

免疫力アップの一皿。

暖かい日曜日でした。みなさまいかがお過ごしでしたか。もう、私の周囲では体調不良の人が続出しており、自分や家族の「お腹いたい」とか「寒気がする…」とかちょっとしたことに過剰反応してしまいます。今日一日元気で過ごせたということに日々感謝の連続です。少し体調を崩しただけで、健康のありがたみってしみじみと感じますよね。

前回お話をした自己防衛機能に関連して、この時期に心がけたい免疫力低下を予防する一品をご紹介です。

つまりはバランスのとれた食事が大切ですといつも話しているのですが、こと野菜をたくさんとるということに関しては大変だなと感じてる方が多いようです。

今日は小松菜ともやしのナムルを、生姜風味でさっぱりいただく一品をご紹介したいと思います。野菜の高騰が続く今、安定価格のもやしと緑黄色野菜の小松菜を使い、ボリュームもあり、体にもうれしい和えものです。

ナムルというと、にんにくを使うことも多いのですが今回は使いません。卸し生姜をお好みでたっぷりと加え、とてもさっぱりとしてパクパクと食べられると思います。


野菜の色を強調したかったので、どんとナムルの写真を撮ってみました。

今回ひとつ、提案したいのが野菜のゆで方です。

青い野菜をゆでるときは、たっぷりの湯を沸かし、塩を加えてゆでて、水にさらす、という手順が一般的ですが、今回は塩ではなく油を加えているのと、水にさらすという工程は含まれていません。

小松菜1袋、もやし1袋に、お好みでにんじんを少々。

鍋に湯を沸かしたら、サラダ油を小さじ1ほどたらします。

そこへ、にんじんを入れ、すぐにもやしを入れ、最後に小松菜を入れます。

小松菜の色がきれいな緑色になったら(1~2分くらい)ざるにあげます。

…と、ここで!!

絶対に、水にさらさない!!

ポイントです。

水にさらさないと色が悪くなるのではと思うのですが、出来上がりの写真をみてわかるようにとても色鮮やかに仕上がります。

ざるにあげて、両手でざるをもってザッザと湯を切り、パラパラと小さじ1くらいの顆粒鶏ガラスープの素をかけてまたザッとまぜておきます。(なければ和風の顆粒だしでもおいしいです)

できるだけ熱いうちに水けを切って調味料と和えたいところですが、さすがに熱湯から出したばかりの野菜は絞れません…。

粗熱がとれたことを確認してから、ぎゅーっとしぼってボウルにうつし、塩で味付けをします。

そのあと、ごま油を小さじ1くらい、いりごまと卸し生姜はお好みで加え全体を混ぜれば完成です。油を加えてゆでることで、野菜がしゃきしゃきして、色鮮やかになり、水をかけないので味のしみこみもよく味がきゅっと詰まっている感じがしますよ。

小松菜やにんじんなどの緑黄色野菜は油との相性がとても良く、油と一緒にとることで体内での吸収が良くなります。

お鍋ひとつで次々野菜をゆでるだけで、色あざやかで栄養的にも優れた一品ができますので、野菜のおかずがほしいなというとき、ぜひお試しください!!おすすめです!!


2016年11月13日日曜日

自己防衛機能。

こんにちは。皆さま体調はいかがでしょうか。わたくしごとですが、とても久しぶりに風邪らしい風邪をひきました。日々体調管理には気をつけているつもりで、ちょっと調子悪いなというときも無理しないようにして一晩寝ればそれなりに体は動いていたのに、つらくて一日寝てなきゃならないような風邪をひいたのは本当に久しぶりのことでした。

毎日気をつけていても、疲れがたまっていたり、そのときの体の調子で誰でも風邪くらいひくとは思うのですが…一日体が思うように動かないだけでガッカリ、情けないなーと思ったりします。一日休んでほぼ回復したのですが、なかなか体を休めたい時に休められる人ばかりではないですよね。やっぱり、予防が一番だと思います。

そのために、私も日々心がけている「免疫力を高める!」ということなのですが、免疫力ってそもそもなんなのか。

簡単に言うと、生体の自己防衛機能です。

つまり、免疫力が低下すると、風邪をひきやすくなったり、また病気が治りにくくなったりします。疲れやすくもなります。

この原因として、栄養面ではたんぱく質の不足、生活面ではストレスや睡眠不足、あと今問題になっている低体温なども挙げられます。

これを食べれば免疫力が上がる、ということではなく

たんぱく質
ビタミンA、C、E
食物繊維や乳酸菌

これらを意識して取り入れたバランスのよい食事が基本となります。

ご存知の方も多いと思いますが、にんじんや小松菜(ビタミンA)などの緑黄色野菜は油と一緒に摂ると体の中で栄養素が効果的に働きます。炒め物にしたり、サラダのドレッシングでオリーブオイルを使うとか、ビタミンEはナッツに多いのでアーモンドなどをトッピングにしたりとか、果物(ビタミンC)とヨーグルト(乳酸菌)を一緒に摂るとか、組み合わせで単品よりも、より効果を発揮します。

一日はちょっとつらかったですが、長引くこともなくスッキリできたのは日々の食事のおかげかなとも思います。

あとはしっかりと睡眠をとることもとても大切だと思います。調子が悪い時は無理をせずに手を抜けるところは抜いて体を労わってあげてほしいと思います。

これから寒くなる冬に向け、免疫力を高める食事についてもレシピなど紹介していかれたらいいなと思います。週明けは気温は高めのようですが、朝晩の寒暖差に気をつけて、一週間元気に過ごしましょう!!





2016年11月7日月曜日

みかんは骨にもいい??

三浦半島ではただいまみかん狩りの真っ最中。先日私もみかん狩りに行ってきました。みかん農園に行くと緑の葉っぱにオレンジ色のみかんがたくさん実のり、所狭しとみかんの木々があり、太陽に照らされて圧巻な風景。それと同じくみかん狩りを楽しむ人も大勢いて、「みかん大人気!」と思いながら、私ももぎたてのみかんを味わってきました。

みかんの栄養というと、何を思い浮かべますか??

やっぱり、ビタミンCでしょうか。みかんはもちろん、柿でもいちごでもキウイでも、果物はビタミンCの供給源として重要です。果物の中でも、みかんは手軽に食べられるもの第1位と言っても過言ではないくらい、食べやすいものではないでしょうか。

そのままテーブルの上に置いておける、包丁で切ることもない。種もない。私は子どものころみかんを食べ過ぎて手のひらが黄色くなっていました…。つい、手を伸ばして食べちゃうんですよね。

そしてビタミンCの他に今注目されているのがβクリプトキサンチンと呼ばれる成分です。食品成分表で見てみると、みかんは他の果物よりはるかに多いβクリプトキサンチンが含まれています。

これは、体内でビタミンAとして働きますが、βクリプトキサンチンのままで体内で働き、さまざまな機能性があることで、今注目の成分という話もあります。

そして以前に続きをお話しようと思っていた食品成分表示のこと。ここにつながるのですが、今、「機能性表示食品」というものが生鮮食品にもつけられるようになりました。

機能性表示食品というのは何かというと…

これまでは、国が個別に許可した「特定保健用食品」(いわゆるトクホ)と、国の規格基準に適合した栄養機能食品に限り、食品に機能性を表示することができました。

そこで、機能性を分かりやすく表示した食品の選択肢を増やし、消費者が商品の正しい情報を得て選択できるように平成27年4月に始まった制度が機能性表示食品です。

安全の確保を前提として、科学的根拠に基づいた機能性が事業者の責任において表示されるものです。販売前に、安全性及び機能性の根拠に関する情報などが消費者庁長官へ届けられたものですが、トクホとは異なり、消費者庁長官の個別の許可を受けたものではありません。

機能性表示食品には、「機能性表示食品」との表示がされており、届出番号も記載されています。

ちょっとややこしい話になってしまいましたが、この機能性表示食品として届け出を受理された「みかん」があります。

届け出た機能性は「骨」の健康維持に関するものです。なんとなく、みかん=骨?意外な感じがしませんか?

この機能性関与成分が「βクリプトキサンチン」です!

こちらのみかんには「本品にはβクリプトキサンチンが含まれています、βクリプトキサンチンは骨代謝のはたらきを助けることにより、骨の健康に役立つことが報告されています」とあります。

もちろん、どのみかんにもこの表示があるわけではありませんが、こんな表示がしてあるみかんをスーパーでみかけるかもしれません。ちょっと、パッケージをチェックしてみてはいかがでしょうか。

特別に選別されたこうしたみかんもありますが、どのみかんにもビタミンCやβクリプトキサンチンは含まれています!旬の果物を食べて、今の時期に必要な栄養を摂取し、健康的な生活を送りたいですね。


2016年11月4日金曜日

アレルギーのこと。

11月になりました。ワケもなくそわそわしはじめる時期…。そして周囲では胃腸炎やら何やらが流行り出してきましたが、みなさん体調はいかがでしょうか。

前回からの続けての乳幼児栄養調査のお話をまた少し。

とても身近になった「食物アレルギー」。様々な食品にアレルギー表示がついているのは、自身がアレルギーの症状を経験したことが無い人でもご存知かと思います。

赤ちゃんの食物アレルギーは発症のほとんどが0~1歳とのこと。適切に対応していけば、3歳までに50%、6歳までに80~90%がアレルギーを起こした食べ物が食べられるようになるといわれています。

今回の調査で、これまで食事が原因と思われるアレルギー症状を起こしたことがある子どもはおよそ15%でしたが、そのうちで医療機関を未受診なのが11%。原因(と思われる)食物の除去や制限をしたことがある保護者は24%で、そのうち42%が医師の指示なしだったということです。

自己判断で、原因(と思われる)食物を除去したことのある人の多さには少しびっくりしました。

「原因食物」を決めるのは医師なので、症状が出たら必ず受診して医師の指示を受けましょう。そのうえで、除去したり、食べられる量を決めたりします。自己判断での除去や制限はおすすめできません。

そして圧倒的に多いアレルギーの原因物質が、鶏卵、牛乳、小麦(のたんぱく質)です。

卵が食べられなくても、かわりに魚、肉、大豆、乳製品などでたんぱく質をとりましょう。卵黄に含まれる鉄やビタミンDは牛肉や魚などで代替えしましょう。

牛乳の場合、カルシウムが不足しがちになるのでアレルギー用ミルクを使ったり、豆類、しらす干しなどで代替えします。

小麦の場合は、おかゆを中心にして副食のバリエーションを広げていきましょう。

そして、加工食品の購入では原材料表示を見て、原因食物の有無のチェックを忘れずに。

逆にアレルギーの原因となることがほとんどないのが、米、じゃがいも、さつまいも、大根、にんじん、かぼちゃなどの野菜。とはいえ、できるだけ新鮮なものを。少量ずつ、最初はひとさじ、加熱したものをあげることから始めましょう。

赤ちゃんにアレルギーの症状が出たら、必ず受診しましょう!
医師の指導のもと、食事を適切に管理すれば、健康的でバランスのよい食生活を送っていくことができます。