2016年9月5日月曜日

果たして真実は…。

9月に入っても、相変わらず毎日暑いです。少しずつ、朝晩の気温差が出てきて体調を崩しやすくなる時期ですね。衣類や室温調整など気を遣うのは少し面倒かもしれませんが、ちょっとした気遣いを怠って体調を崩して寝込んだりすることを思えば…備えあれば憂いなしです。

もうなんだかいつも言っていることですが、最近の情報量がすごすぎて、何が正しくて何が間違っているのか調べれば調べるほど分からなくなるご時世です。

日々不足に気をつけたい「食物繊維」のお話をしていこうと思っていたところに、ある話を思い出しまして…。

学生のころだったか、とにかくもう20年近く前だったかもしれません。「腸の長さ」についての話を聞いたことがありました。

日本人の腸は欧米人に比べて長い

というものです。どこかでこんな話を聞いたことがある方がいらっしゃるかもしれません。

穀類や野菜の繊維質(食物繊維)はゆっくり時間をかけないと消化ができないために長くなっていったという説。肉類などは短時間で消化されるために短い腸で十分ということから、食事が肉類中心のアメリカ人の腸は日本人より2~3m短いとされている。

草食動物の羊と、肉食動物のライオンの腸を例にとっても、羊の腸は体長の20倍以上の長さで、ライオンのそれは4倍程度だということです。

つまりこの仮説でいくと、日本人が欧米人と同じような食生活になった場合腸内バランスを崩すことが多く、便秘や下痢、大腸がんなどの病気を引き起こしやすくなる、といったようなお話です。

…しかし、近年ではこの仮説に異を唱える人が多いようで、腸の長さは人種によるのではなくあくまで個人差だという説がよく聞かれるようになりました。

さまざまな研究は長い年月をかけて正確さを増していくものだとは思います。昔は常識とされていたことが今では非常識。そんな話はここ数年、全く珍しいものではなくなってきました。

私自身が腸の長さを研究しているわけではないので、本当のところはどちらなのか分かりません。測ることもできないですし…。

けれど、肉食中心の食事を推進するべきではないということは言えます。食物繊維を確保して良好な腸内の状態を保つのには日本の食事が適しているということも言えます。

そんなわけでこれから少しずつ、食物繊維を中心としたお話をしていきたいなと思っております。

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