2016年3月28日月曜日

情報量がすごい。

こんにちは。

だいぶ、桜のつぼみたちも動きだしそうな気配をちらちらと感じます。桜ってなぜこんなに私たちの心をわしづかみにするのでしょう。


さて最近、いや最近始まったことではないのですが、テレビやインターネットの普及がすごすぎて、食べ物に関する情報量の多さに今更ながら驚きます。

特に誰でも無意識にでも見られるテレビの影響ってすごいですね。ちょっと言うと、すぐスーパーから姿を消しますね(笑)。

先日、家でなんとなしにつけていたテレビ番組。「認知症の予防になる」「花粉症を治す」「頭痛を治す」そんな食べ物のお話をしていました。予防になるならまだしも、これで○割の人が○○を治したとか、そんなことを言ったら影響力が無いわけがありません。

実際、たとえばこんなものを食べた人の8割の人がその病気を治したと言っても、その人たちが指定された食べ物の他に何を食べていたのか、どんな生活をしていたのか、そこまでは一律に揃えられるわけがないので、果たしてどこまで信用するべきか…。そこは個人の責任とか考え方になってくると思います。

そもそも、これだけを食べればいいというスーパーフードはありません。食事の内容だけでなく、規則正しいリズムで食べるということも重要です。

体に蓄積されず、こまめに摂取しないと排泄されてしまう栄養素もあります。食事を抜いたり、食べる量が一定でないと不足する栄養素もあります。

食事の時間を規則的にすることで体内時計も整って生活習慣も整います。

食べることは生きること全てにつながっています。

新しく得た知識を実践するのはもちろん悪いことではありませんが、○○が良いと聞いてそれを必死に探しまわって高いお金を出して手に入れたとしても、こうした基礎があってこその健康だと思います。

まずは毎日の食事の時間や内容、量から見直してみてはいかがでしょう。簡単にできることで、健康な体は手に入るのではないかと私は個人的には思っています。基本なくして応用は効果が無いと思っています。

気温の変化が大きく、体調を崩しやすいこの時期だからこそ、基本的な食事のバランスを重視して、元気な毎日を送ってほしいと思います♪

2016年3月22日火曜日

牛乳でサバが…。

こんにちは。

今週は後半あたりから、寒の戻りの予報…。最低気温が3度とかようやく見なくなってきたと思ったら…!なんでもそうです。忘れたころにやってくるあれやこれやが一番用心しなくてはなりません。みなさまどうか体調にはお気を付け下さい。

先日、お話をした乳和食。

今回はたぶん、一番の王道のようになっている「サバの味噌煮」を牛乳インで作ったものをご紹介。

普通のサバの味噌煮を作る時に入れるお水を全く入れずに、牛乳だけで作ります。


二人分で、牛乳100cc、味噌と砂糖が大さじ1くらい、酒が大さじ2くらい。サバは切った後、熱湯をかける霜降りの下処理をするのがベストです。鍋やフライパンに調味料と赤唐辛子、しょうがの薄切りも加えて、サバも入れ、ふつふつしてきてから10分ほど煮るだけです。

これは、サバの味噌煮を作ろうと思ったらぜひ一度試していただきたい一品です。なぜなら、本当にサバの臭みが無い。いつもは私は結構な量のお酒を入れて作るのですが、それでもなんとなく、ちょっと首をかしげたくなる仕上がりになることも…。

牛乳のコクと甘みが加わってまろやかで、やわらかい味になります。味噌の塩けと牛乳の甘みは相性バツグン。牛乳の力でサバも喜んでいるようないないような…。

ちなみに、牛乳臭さも全くありません。サバも牛乳もいい関係。

だまされたと思って、やってみてください^^

ちなみに牛乳は「成分無調整」のものをおすすめします。
低脂肪などの「加工乳」ではなく、「牛乳」をつかって作ってみてくださいね。


2016年3月19日土曜日

まだ見ぬわが子のために。

ここのところ、ずいぶんと日が伸びて、早起きの自分にはとてもうれしい季節がやってきました。そして、朝起きていの一番に暖房を入れなくても寒くない!

卒業式などの親子をみかけたり、桜の開花予想をみたり、花粉が飛んできたり…いろいろなところで春の足音が聞こえますね。

さて、先日栄養指導をした妊婦さんがおりました。

栄養指導を受けることがわかってから、とても努力されて、体重も良い状態を保ち続けてくれています。こんな妊婦さんをみると、きっと、赤ちゃんが生まれてからも、こどものために努力を惜しまないすてきなお母さんになるのだろうな…と、とてもうれしく、あたたかい気持ちになります。

日頃、体重をコントロールしたいと思いながら、ちょっとした誘惑に負けてついつい食生活を変えられずにいる方が多い中、目標がとてもはっきりしている妊婦さんの場合は「意志の強さ」にかけてはかなわない気がします。

こんな妊婦さんの意思の強さを目の前にすると、私もなんだかいろいろなことにやる気がでるし、子育てについても改めて初心に返されるというか、しっかりがんばろう!と気合いが入ります。

まだ、この暖かさが定着するわけではなさそうです。

妊婦さんも、そうでない方も、もうしばらくは油断せずにちょっぴり冬支度も片隅にとっておきつつ、風邪などひかぬよう気をつけてお過ごしいただきたいと思います。

三連休、もしくはそろそろ春休みになっているお子様もいるかと思います。楽しい週末、休暇になりますように♪

2016年3月14日月曜日

ナトリウム量。

寒い3月です。どうやら、明日くらいからは気温が上がるようで、いよいよお花見の話題もちらほら出てきましたね。

今日はホワイトデーということで、クリスマス、お正月、バレンタインとなんだかどこに行っても美味しそうなものが目に付くゴール地点のような日と個人的な認識。

ハロウィンのように、数年前までなじみの薄かったイベントが定着していくように、これからも何かしらのイベントが増えていくことはあっても、無くなることはないだろうなと思います。これから、一体「どんな日」がどこからやってきて、どう定着していくのか楽しみです。


寒い日が続くので、まだまだお鍋の出番も多いかもしれません。以前にも、お鍋の塩分についてお話したことがあります。鍋の種類にもよりますが、低エネルギー、低脂肪で、野菜がたくさんとれるすぐれものではありますが、量を食べられるだけに、塩分の摂り過ぎには気をつけてくださいねというものです。

スープや味噌汁など、お椀に1杯飲めば1g~2gの塩分を摂取することになります。

女性では、1日「7g以下」の塩分が推奨されていて、3食汁ものを飲んでいるとそれだけで3g~6gの塩分を摂取することになります。

味噌汁お椀1杯飲むことを考えてみて、お鍋のときの食事を思い浮かべてみましょう。汁をそんなにがばがば飲むわけではないですが、大きいお鍋から取り皿(とんすい)に何回か具材と汁をよそうわけです。

とんすいはお椀ほどの深さはないので、2回~3回よそって味噌汁1杯分と考えてみましょう。

2~3回よそって塩分2g。だいたい、ストレート鍋のもとは1袋で15g前後の塩分が入っているものが多いです。単純に4人で食べきったとして一人4g程度と考えられますね。

そんなことを考えていると、1日で7gの塩分というのはなかなか厳しいものがあるように思います。3回食事をするとして1回の食事で2.5gでもオーバーしてしまう計算になるので。

1食2.5gとは言ってももちろん毎日それを守ることは普段の生活では不可能に近いと思います。まず、よく食べる物のおおよその塩分量を知っておくと食事のときの目安になるのでそんなことからはじめてもらえたらいいのかなと思います。

食品のパッケージの裏にはナトリウム量というものが書いてあります。ナトリウム量の他に「食塩相当量」と書いてあるものは、一目で塩分が何グラムかわかるのですが、ナトリウム量、という表記しかない場合、塩分が実際何グラム入っているか分かりづらいので

食塩相当量1g=ナトリウム400mg

と、おおよその目安を知っておくと便利です。

塩分を気にされるかたは、お買いものの際などにこうしたナトリウム量をチェックして比較検討の材料にするといいのかなと思います!

2016年3月7日月曜日

牛乳から作ります。

年度末の3月です。新生活に向けてあわただしくなる季節ですね。

この季節は野菜にも「新」がつくものが多く出回ります。新たまねぎ、新じゃがいも、新ごぼう等々。どれも甘みがあってみずみずしくて美味しいものばかり。

野菜のお話もたくさんしたいのですが、今日は「牛乳」のお話をちょこっと。

まだこの言葉を知って1年も経っていないのですが、みなさんは「乳和食」という言葉をご存知ですか。

塩分を抑える食事について調べていたときにたまたまみつけた言葉です。管理栄養士の小山浩子さんという方が考案して提案している、和食に牛乳のコクやうまみを利用して、塩分を減らすという調理法です。

例えば、さばの味噌煮や、豚汁などの水分を牛乳に置き換えることで味噌などの調味料を減らすことができ、塩分を減らせるけれども、牛乳のコクやうまみでおいしさは変わらない。「おいしい減塩食」ができるということです。

煮物やサラダなど様々な利用法があるのですが、牛乳そのものにひと手間加えて、チーズと乳清(ホエー)を作り、それを料理に利用するというレシピも紹介されています。

牛乳をあたためて、お酢やレモンを入れてキッチンペーパーで濾すだけ。これで、カッテージチーズのような、あっさりとしてポロポロのチーズと、小山先生の言う「ミルク酢」というものができます。


下に見える、黄色っぽい液体がミルク酢(乳清)です。

牛乳500mlに、お酢が大さじ2と1/2だけなので、下に溜まった乳清は少し酸味があり「まろやかなお酢」といった具合。

チーズはもちろん、お料理に使えます。あっさりしているので使い勝手が良いです。そしてなんといってもこの乳清が優秀選手だそうです。牛乳の良い部分は残し、脂肪分を除いたようなイメージで、前回お話をした「たんぱく質」としての優秀選手代表のような感じです。

乳清たんぱく質は、さまざまな健康効果が期待されていて研究の最中のようです。牛乳とは違い、このまま飲むには正直、おいしいとまで言えるものではありませんので、お酢の変わりとして料理に使うことが多いようです。

そんな中私がやってみたのが、乳清を使ってご飯を炊く、というもの。お米1合に対して100ccの乳清を使いました。あとは炊飯器の目盛までお水を足すだけ。お酢のように使うっていったのに、それでご飯を炊いて大丈夫?と思うかもしれませんが、結果から言うと、全く問題なし!むしろツヤツヤ甘くておいしいです。

酢飯にしたり、炊き込みご飯のときなどに使うと、このご飯のうまみで塩分を減らせるようです。炊きたては少し湯気とともに酸味を感じますが、食べると気になることはありませんし、おにぎりにして、冷めた状態で食べるとよりいつものご飯に近く、家族はだれも酸味があるとは感じず、美味しい美味しいと食べていました。

牛乳のこんな使い方、いかがでしょうか~。