2017年9月15日金曜日

女性の健康その3。

今日は、6月に何回かテーマにした「ビタミンD」のお話を少し。

日光浴とビタミンDでもお話をしたように、ビタミンDを体内に取り入れるには、食べ物と日光浴が大切です。ビタミンDはご存知の方も多いと思いますが、骨代謝と関係があり、カルシウムとともに摂取が大切な栄養素です。

日焼け止めの使用などで、若い女性のビタミンD摂取が減っていることもお話しました。ほとんどの妊産婦さんもビタミンD不足だそうです。また、小児クル病といって、昔は多かったビタミンD欠乏や代謝異常で起こる子供の骨の石灰化障害が最近増えています。

重複してしまいますが、適度な日光浴が必要なことは、乳幼児も成人女性も変わりません。もちろん、男性も。これからの季節は多少日差しが和らいで、外出もしやすくなります。朝や夕方などそれほど日差しが強くない時間帯でも、またガラス越しに室内で日光にあたるでも構いません。

カルシウムについてですが、女性の最大骨密度というのは15~18歳と言われていて、骨形成される期間は極めて短時間であると言えます。また、カルシウムの増加量は8歳から12歳くらいが最大と言われています。大人になってから努力をすれば、多少骨密度を上げることも不可能ではありませんが、小さなうちから骨を丈夫にしておくに越したことはありません。

カルシウムの摂取、ビタミンDの摂取、日光浴、運動などを意識した健康なからだづくりをしていけたら素晴らしいと思います。

これらは、前回まででお話をした低出生児の成人病リスクを下げることにもつながります。スキンシップ、運動週間、日光浴、規則正しいライフスタイルの確実などで成人病のリスクは下げられます。

全ての女性が健康でありますように。
その願いを胸に、またお話を続けていきたいと思います。

次からは、乳幼児を中心にお話をすすめていこうかと思っています。

2017年9月12日火曜日

女性の健康その2。

前回の続きです。

低出生体重児というのは、2500g未満で生まれた赤ちゃんのことをいいます。

「母子保健の主たる統計」による低出生体重児頻度の推移をグラフでみますと

1951年・・・平均 7.3%

1975年・・・平均 5.1%(1951~2010年までの5年毎の統計で最も少ない)

2010年・・・平均約 9.5%(女児では10.5%以上)

となっています。100万人の赤ちゃんが生まれたら、約10万人は低出生体重児ということになります。最も低かった35年前の倍です。

アメリカやイギリスなどの先進国では低出生体重児に対する取り組みが国家事業で行われており、低出生体重児はどんどん減っています。日本ではまだこういったことに対する取り組みが行われておらず、その部分では後進国と言えるほどだと思います。

個人的には、こどもを産んでから女の人を働かせやすくする環境を整える前に、もっとやることがあるのではないかな~と思います。大切なのは、まず女性が健康であること、そのうえで、元気な赤ちゃんを産むということ。その土台の部分の取り組みをもっとしてほしいと思います。

低出生体重児では、何が問題かというと、発症リスクの高くなる疾患が増えるということです。生活習慣病のリスクが高まるという話はご存知の方も多いかもしれません。

具体的には、高血圧、糖尿病、メタボリック症候群、骨粗鬆症、脂質異常症などが世界的に明らかになってきた疾患の一部です。

小原美紀先生という研究者によりますと、子どもの教育成果の決定要因というのは3つあり

1、家庭内の教育投資(出生後投資)
2、出生時の家庭環境(所得・労働状況)
3、出生児の健康状況(出生前投資

となっています。この中で最も大きな要因が、3の出生前投資だそうです。つまり、妊娠前・妊娠中の栄養状態がその後の子どもの成長に一番関わってくるということです。

そんなこともふまえ、やっぱり、特に若い女性には健康でいてほしい。老若男女みんな健康でいてほしいのですが、どんな人も女性のお腹の中で育って生まれてきます。今の若い女性の健康状態が良くなれば、結果的に全ての人が健康になれるのではないかと、果てなき夢に近いような理想を描いています。

ちょっと、カタイ話になってしまいました^^;
最後まで読んでくださってありがとうございました!


2017年9月10日日曜日

女性の健康は生命の安泰。

9月も中旬にさしかかり、街中ではブーツの人もいれば、サンダルの人もいる…季節の変わり目ですね。気温も、今年はうだるような暑さがいつ来るかいつ来るかと思いながら、どこかへ行ってしまったような、そんな感じがします。

前回に引き続き、これからしばらく女性の健康について、女性が妊娠・出産をして子育てをしていく中での栄養のお話をしていきたいと思います。

女性が健康でいるということが、どれほど大切なことか、常々感じてはいたことですが、先日ある健康フォーラムに参加し、そこで様々な分野で活躍される先生方のお話を聞いて改めてそのことを発信してゆく必要性を感じました。

若い女性の「やせ(BMI18.5以下)」についてもここでお話をしたことがあります。

世界中でも、女性のやせに対する危惧はあり、近年はさまざまな取り組みをしています。有名なところでは、BMI18以下のモデルをファッションショーに起用してはならないという法案が可決されたフランス、雑誌「VOGUE]の宣言。こういったやせすぎモデルに対する規制はスペイン、ミラノ、イスラエルの法案にもあります。また、ミス・アメリカのBMI値は1986年には17くらいでしたが、1998年には20ほどになっています。

そんな中、日本で20代女性の摂取エネルギーは減っていて、必要量より400kcalほど少ないのが現状です。最近、下降が止まった傾向もありますが、それでも20代の女性の4~5人に1人は「やせ」といった現状は変わりません。

特に、急なやせ(ダイエット)は危険です。

なぜなら、脂肪組織は女性にとって大切な、卵巣機能を動かす内分泌臓器であるからです。卵巣機能の低下は低エストロゲン血症となり、更年期障害と同じ症状が出ます。月経不順から始まり、ひどくなると長期に渡り月経が来なくなる重度の無月経となり、回復が難しくなる場合もあります。

やせの増加に伴い、低出生体重児の頻度も高くなっています。このことを、次回もう少し詳しくお話していこうと思っています。

女性の体が健康であるということは、前回もお話しましたが、次世代につながる命も健康であるということ。そういうことを、一人でも多くの方に感じていただけたら、うれしいです。


2017年9月3日日曜日

今と未来のために。

ギリギリ8月のかき氷の投稿依頼、本当に、かき氷を食べたくなるような陽気が懐かしくなってしまう日々が続いているように思います。最近の新聞では、アイス(氷菓)やビールの売上が減ってしまったとありました。電化製品では、エアコンなどの売れ行きが悪かった代わりに、除湿機は売れたとのことで…。夏が勝負の商品にとって、今年の8月はかなり痛手だったのではないかと感じました。自然現象は人間の手ではどうすることもできないので、受け入れるしかないのですが…。

前置きが長くなってしまいましたが、今日は、日本栄養士会から出ているパンフレットの記事をひとつご紹介です。

対象は中学生から成人女性となっています。

生まれた時から人は、病気のときなどを除いて食べることを休むことはありません。そうやって毎日食べているものが体をつくり、女性ならいつか新しい命を宿すこともあるかもしれません。

そうすると、今のからだは自分だけのものではなく、次の命、またその次の命と続いていくことになります。以前にも若い女性の「やせ」のお話をしたのですが、「しっかり」食べることを今一度大切に思っていただきたいなと思い、取り上げます。

そんなことを言っても…しっかり食べたら太るのではないか。と思っている方へ。

「しっかり」食べることと
「たっぷり」食べることは
違います。

年齢や活動に応じた必要な量をバランスよくとっていれば、太り過ぎることはありません。できるだけ規則正しい生活をすることで、体内時計も整って食べ過ぎ防止にもつながります。

主食の量は、体重×3(g)くらいを目安にしましょう。

50kgの人なら、150gくらい。一応、対象が中学生から成人女性となっており活動の範囲かかなり幅広くなっていますので、部活など運動をしている学生とお勤めがメインの社会人の女性ではエネルギーの摂取にかなり違いがあります。成人女性で、特に活動が少ないようなら少し減らしてもかまいませんが、主食もしっかり食べましょう。一度、いつも使っているお茶碗にごはんをよそって計ってみてくださいね。目で量を覚えることも役立ちます。

おかずの量を計るというのは面倒ですが、だいたいの目安として野菜も、主食と同じくらいの量をとることができたら優等生。ただし、毎食、主食・主菜・副菜と揃えるのは大変なので、朝はパンやご飯がメインになったら、昼や夜で朝食べられなかった野菜を補うといったように、1日の中で過不足を調整できると良いと思います。

子どもや若い人の栄養についても、少しづつお話できたらいいなと思っています。

朝晩は冷える日が多く、私のまわりにも体調を崩している人が多いです。まだ暑い日も多いとは思うのですが、気温の変化に柔軟に対応して、風邪などひかぬようお気を付け下さい。

※参考・日本栄養士会/健康増進のしおり

2017年8月30日水曜日

フォトジェニックな…。

SNS映え。という言葉が飛び交う現代。「フォトジェニックな」料理やスイーツ。フォトジェニックとは、写真向きであるとか、写真うつりがよいさまを言うらしいです。

SNSやテレビなどで美味しそうなものをみると、食べたい!より写真とりたい!なんでしょうか…。私は断然、食べたい!派です(笑)。カラフルなスイーツをみてまず思うのは「これどんな味だんだ…」です^^;

この色ならこの味、というなんとなくの概念が人にはあると思います。黄色ならパイナップルかな、マンゴーかな、ピンクならいちごかな、というような。それを良くも悪くもさせないのが「フォトジェニックな」食べ物なのではないかと勝手に考えております。

食べたことのない味や食感を知りたい!という欲求は果てなく続き、考えもつかないような流行が生れます。何をしていても思うのですが、最初に考えた人スゴイなーと。

そんな中、テレビでみてものすごく気になったかき氷を先日食べに行ってきました。

8月も最後ということで、いまのうちに、かき氷!!


エスプーマかき氷。


こちら黄色い見た目のとおり、パイナップル味です。

エスプーマというのは亜酸化窒素というものであらゆる食品を泡状にする機械やその調理法のことをいうとのこと。白い部分はヨーグルトのエスプーマ。ちょっと、炭酸が入ったようなシュワシュワ感と、ムースのようなふんわり感が相まって、たまらない食感。

かき氷も毎年ブームがある気がします。ふわっふわのかき氷が流行り、それが今は定番化していますし、こういうかき氷も定番化するのでしょうか。

食べ物で未知との遭遇をすると、とてもワクワクします。世の中に無数にある食べたことのないものを、ひとつでも多く食べてみたい!と思うのは私だけではないはずです…。

2017年8月28日月曜日

スタミナ不足。

8月も最終週となりました。夏らしくなったのはつい最近のような気もしますが、雨が続いて肌寒かったり、蒸し暑かったり、そんな日が続いたと思ったら太陽が照りつける猛暑に戻ったりと、ただ暑いだけではなかった8月だったのではないでしょうか。

気候が安定しないのも体力低下の一因になります。そして、疲れるからといって体を全く動かさないのも、体力低下に拍車をかけます。昼間の暑い中外に出るのは負担が大きすぎるので、可能ならば朝や夕方の涼しい時間帯や、屋内で体を動かすことを意識してみてください。

食事面では、「スタミナ」をつけようとがっつりご飯ものばかり、脂っこい料理ばかりと食べているとバランスが偏ってしまいます。夏バテ対策と同様に「ビタミンB群」の摂取を心がけましょう。

納豆を含む豆類や、お肉料理もスタミナ=焼き肉などと思いがちですが、豚肉を蒸して食べたり、肉団子などにして野菜をたっぷり使いスープにしたりと工夫してみるといいと思います。

ご家族の好みも考えると難しい場合も多いと思いますが、玄米にはビタミンB1を始め、ミネラル、食物繊維などが残存しているので、食べる頻度が多い主食をそういったものに替えるのも食事のバランスをとるには有効な方法かと思います。

体力の低下や疲れをちょっとでも感じたら、早めの対策で、元気な毎日を過ごしましょう^^

2017年8月22日火曜日

食中毒の予防。できること。

先日発生した、お惣菜の食中毒についてニュースで何度も目にしている方も多いかと思います。そこで、食中毒の予防について今一度知識を広めたいと思います。

以前にもお話をしたことがありますが、食中毒の怖さは見た目やにおいでは分からないということがひとつ挙げられると思います。

変色したり、いわゆる「腐ったような」においがするわけでもなく、味もしません。食べてから体の中で悪さをしてしまいます。

今回問題になっているのはO-157です。過去には多くの感染者が出て、大きなニュースになったことは記憶に新しいかもしれませんが、その時はよくよく気をつけていても、だんだんと意識が薄れるのは人間なら誰しも当然のことだと思います。

O-157に関して言うと、多くはウシが原因となります。簡単に言うと、汚染された牛肉を調理した調理器具で別のものを調理してそのまま口に入ったりすると感染の恐れがあります。たとえば、汚染された牛肉を切ったまな板を(極端ではありますが)洗わないで、生食するキャベツの千切りをしてそのまま食べた場合など。

もちろん、汚染された手指で調理してそのまま食べた場合も同様です。

O-157は75度1分の加熱で死滅しますので、調理器具などはしっかりと洗浄し、熱湯消毒もするとなお良いです。食品自体をしっかりと加熱することでも感染が防げます。

市販のものを、消費者の私たちが食中毒に汚染されているかどうか見極めるというのはほとんど不可能です。けれど、家庭での調理過程の中では、予防のポイントはとても明確であり、調理する人が防ぐことができます。

今回のニュースをきっかけに、調理過程について見直してみてください。まだまだ暑い日が続くので食品の保存にも気をつけてくださいね。